産学公技術交流会“目からうろこ第17弾!(報告)

1.はじめに

山梨工業会東京支部と東京都立産業技術研究センターの共催で、2023年2月18日(土)に“目からうろこ第17弾! SDGs時代のモノづくり”が、9社の協賛を得て、大田区産業プラザPIO会場とZOOMによるハイブリッド形式で開催されました。新型コロナ感染症の影響で、3年ぶりの開催となりましたが、今回も会場には71名の参加者(ZOOMの参加者は10名)がありました。山梨工業会東京支部の伊藤支部長による開会挨拶で始まり、長野理事の司会で4つの講演がありました。各方面の大変興味深い講演が多く、参加者には大変好評でした。講師の方々、参加者、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

2.講演会

(1)「ゼロエミッションに資するモビリティ産業支援事業」における多摩テクノプラザの取り組みについて
    地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 技術支援本部 
    多摩テクノプラザ 電子技術グループ グループ長(上席研究員) 上野 武司 氏

「2050年カーボンニュートラル」を達成するために、都産技研で推進している都内を走る自動車の100%を対象にした「ゼロエミッション東京の実現」を目指し、特に中小企業支援を対象にした都産技研の各種試験機器(施設)をご紹介頂きました。技術の積み重ね無くして、カーボンニュートラルは達成できないことを、参加者の皆様も実感されたことと思います。

(2)耳からはじめる認知症予防への取り組み ~難聴がもたらすリスクを解決する最新音響テクノロジー~
   ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 代表取締役COO
   /聴脳科学総合研究所 所長 ジェロントロジスト 中石 真一路 氏

今回のご講演では、音の聴こえやすさとして、スピーカーの聴こえやすさの指標を、東京都産業技術研究センターとの共同で開発し、音質が人間の脳の活性化に影響することをお話しいただき、補聴器に変わる(補聴器を補う)聴取補助機器としての、難聴者向け対話用スピーカシステム(COMUOON)の実機をご紹介頂きました。ご高齢の参加者にとって、とても関心の深いテーマでもあり、皆さん真剣に聴講されていました。

(3)酒と私と笑顔と地域! ~伝統は革新の連続から~
   株式会社 六歌仙 代表取締役 松岡 茂和 氏

今回初めて、日本酒をテーマに取り上げたご講演を頂きました。日本酒造りの最新のプロセスの紹介に始まり、常に飲み手への感謝を忘れずに酒造りをしている六歌仙の考え方や地域との関わり方、日本酒の楽しみ方など、多岐に渡るお話を頂きました。最後は、「百茶一酒」、「日本酒は人をつなぐ接着剤」という言葉で〆て頂き、懇親会にご提供いただいた六歌仙の日本酒で、参加者一同、更なる交流を深めることができました。

(4)山梨大学工学部におけるスマート農業への取組み
   山梨大学 工学部 メカトロニクス工学科 教授 小谷 信司 先生 

ICTと小谷先生がご専門のビジョンロボティクス技術を用いた、農林水産省、農研機構と実証実験を行っているモモやサクランボの出荷検査の様子をご紹介頂きました。山梨大学のロボット技術が、慢性的に高齢化や人手不足に悩む日本の農業の担い手になる可能性が示唆され、参加者一同大変興味深く聴講させて頂きました。

3.おわりに

今回の講演も,各方面の関心の高いテーマだったため、活発な質疑応答がなされました。また、講演会終了後は、会場近くの中華料理店で懇親会を開催し、定員一杯の58名の参加者の皆さんは相互に親睦と交流を深めることができました。次回の交流会は2024年2月頃を予定しております。決まり次第ご案内しますので、皆さん奮ってご参加くださるようお願い申し上げます。

写真は下記のURLにてご覧いただけます。

4.交流会講演、懇親会の様子

  下記のURLにて写真をご覧ください。

      ↓↓↓

https://photos.app.goo.gl/9Q2oumUY6NSPTV2t5

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